最近、スーパーマーケットなどでも「雪中野菜」という幟を見かけませんか。雪国の厳しい冬の生活が生み出した知恵が今やブランドになって「雪下野菜」とも「雪中貯蔵野菜」とも呼ばれている野菜たちだ。
普通は秋に収穫するニンジン、白菜、キャベツなどの野菜を収穫せず、 そのままにして雪の中に寝かせることで春先まで新鮮なまま収穫を続けるという方法だ。
雪中野菜は、北国の厳しい冬を乗り切る知恵として昔から伝えられてきた保存方法なんだ。雪の多い地方では降雪前にあえて収穫せず、雪に埋まったままにしておいてその都度食べる分だけ掘り起こして使っていたんだ。
雪中にある野菜たちは雪の中で寒さから身を守ろうと糖分を蓄えるので、甘みと旨みが増して新鮮なままでとてもおいしくなるんだって。
そんな、雪深い地元で保存野菜として利用していた「雪中野菜」が美味しいと評判になり、保存用だけでなくあえて畑に雪を積もらせたまま、うま味が増したころを見計らって雪を掘って収穫「雪中貯蔵野菜」とうたって出荷するようになったんだ。
いまや、冬の貴重な収入源として成長しつつあるそうだからうれしいね。雪深い北国の暮らしを想いながら、味わいたいもんだね。
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