富士山が見える場所には富士見町、富士見台、富士見坂など、昔からこんな地名が付いていますね。そんな中で、富士山が見えたばかりに名称を変えることになった峠があることを知ってますか。
富士山が見えたことで、名前を変えた峠は和歌山県那智勝浦町の「小麦峠」。
これはね、富士山展望マニアで1980年当時、東京の高校の地理教諭、田代博さんが気の遠くなるような作業を重ねて全国の富士山が見える「富士山可視マップ」として完成させ地理雑誌で発表しんだ。
2001年には撮影にも成功したことで、富士山が見える最も遠くの最西の場所(322・9キロメートル)として裏付けられたんだ。
近年、改めてパソコンで地形データを解析した結果、ここが「富士山可視マップ」で発表された最遠隔地であり「今後地殻変動が無い限り、色川富士見峠より遠くで富士山が見えることはない」と言うことが確認されたんだからすごいね。
発表当時、地元も最遠隔地の称号で大いに沸いたそうだ。その後、たくさんの観光客やカメラマンが急増したため、町では小麦峠を「色川富士見峠」と改称したというから驚きだね。ちなみに、2番目は最北端の福島県の阿武隈山地の日山で299キロメートル。最南橋は八丈島で271キロメートル。最東端は千葉県銚子市で198キロメートルなんだって。
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