ねこたちは、長い間私たち人と関わり一緒に社会生活をしてきました。野良猫として嫌われていたころから、地域ねことして認知され保護されるようになった今も。そのねこ人生は短いものです。平均的な寿命はわずか16歳。その中で私たちに精いっぱい癒しを与えてくれています。
ここでは、今一度ねこの成長過程を見てみましょう。
もっと「ねこ」を知ろう
ねこの平均寿命は、2021年の「一般社団法人ペットフード協会」(全国犬猫飼育実態調査結果)によると、「15.66歳」でした。同時に発表された犬の平均寿命が「14.65歳」ということですから、ねこは犬よりも1年ほど長いことがわかりました。
さらに、外ねこと家ねこに別けて調査した結果も公表され、外ねこの平均寿命は「13.75歳」で、家ねこの「16.22歳」よりも3年近くも短いということもわかりました。
ワシも80歳くらいになるんだね。
外ねこと家ねこの平均寿命の差は、やはり外ねこは交通事故に遭ったり、生活圏の中で他のねことの接触や、ケンカによって感染症をもらったりケガをしたり、そのうえ劣悪な住環境や餌の質が悪いことなどが、家ねこに比べ3年も短命にしている理由でしょうか。
また、家ねこの平均寿命を人間年齢に換算すると「80歳」くらいになりますから、家で飼われているねこは私たち日本人の平均寿命と同じくらいなんですね。
ねこの年齢と成長速度
ねこを見つけて保護してもなかなか年齢がわからないですね。子ねこの場合は目を観察することで見分けることができます。子ねこは生後1週間で目が開きますので、目が開いてない状態ならば、1週間未満の子ねこです。2週間程度で視力がついてきますから、焦点が合っていると感じたら生後2週間以上と判断できます。
また、成ねこを保護した場合などは、よけい年齢がわかりにくいですが、保護したねこがどれくらいの年齢なのかは、以下の手掛かりをもとに推測してください。
保護された頃の僕です。3週目くらいですかね。
ねこの成長速度はとても速く1週間で目が開き、2週間もするとあちこち歩き始め、約1か月で元気に遊び始めます。「生後3か月~6か月」で骨格や筋肉が十分に発達して大人と同じような行動ができるようになります。
子ねこと呼ばれるのはおよそ「生後6か月」くらいまでで、生後6か月を過ぎると大人のねこの仲間入りができるくらいに活発に動き回れます。
ねこの年齢は、人間のように規則的に増えるのではなく「0歳〜1歳までの1年間」は一気に成長ます。「9か月で13歳」、「1歳」になると、人間の年齢に換算して「17歳」くらいに成長し、1歳半では「20歳」、「2歳では23歳」、「3歳では28歳」というように「3歳」頃までは不規則に増加成長していきます。
ねこの人間年齢換算
ねこの成長速度をもう少し詳しく説明すると、ねこの年齢を人間の年齢に換算すると「1歳〜2歳の1年間で人間の6歳分」成長し、「2歳〜3歳の1年間で人間の5歳分」の成長を遂げます。そして3歳を過ぎたころから成長速度が緩やかになっていきます。
3歳以降は1年間で4歳分の年齢が増えていく換算になりますので、3歳以降は簡単に年齢換算ができます。例えば、3歳のねこが28歳ですから、4歳になったねこは「4歳加えて32歳」と換算し、「5歳では36歳」、「10歳では56歳」、「15歳では76歳」、「20歳では96歳」ということになります。
我が家のおじちゃん(おじいちゃん)も74歳で~す。
※ねこ年齢の計算方法
ねこは最初の2年で24歳、3年目からは1年に4歳ずつ歳をとります。
計算式は 24+(ねこ年齢-2歳)×4=ねこ年齢
例)ねこ年齢10歳ならば、24+(10-2)×4=56歳となります。
換算ねこ年齢表
ねこの年齢 | 人間の年齢 | 成長期 |
2週間 | 6か月 | 子ねこ(成長期) |
1か月 | 1歳 | |
2か月 | 3歳 | |
3か月 | 5歳 | |
6か月 | 13歳 | |
1歳 | 17歳 | 成ねこ(成人期) |
1歳半 | 20歳 | |
2歳 | 23歳 | |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | |
7歳 | 44歳 | 高齢ねこ(高齢期) |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | 超高齢ねこ(超高齢期) |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
歯の色で見分ける
ねこは、乳歯の状態や歯の色が年齢を知る手掛かりになります。生後3週間ぐらいから乳歯が生え始め、生後2カ月ぐらいまでには生え揃います。乳歯は切歯が上下左右で3本ずつ、犬歯が上下左右で1本ずつ、臼歯が上顎6本、下顎4本の計26本です。乳歯は生後6か月を目途に永久歯に生え変わります。永久歯は30本です。永久歯が生えそろったばかりなら真白い歯をしています。
歯でねこの年齢を推測
オレの歯が黄色いってか。え~っ!
2歳ごろから歯は黄ばみ始めます。
3歳~5歳で歯の黄色味が増し歯の摩耗でシャープさがなくなります。
5歳~10歳で欠歯、歯石、明らかな摩耗が見られます。
10歳以上になると、ほぼ全ての歯が黄ばみ欠歯、歯肉炎、歯石、歯槽膿漏も観られます。
さらに加齢が進むと、歯石の増加と歯肉後退が見られます。
ただし、外ねこは過酷な環境の中で、餌を得るために歯を使うため、すり減り具合や、本数が揃っているかなどで年齢を推測するには確かな手段とは言えません。併せて毛のツヤや体形なども考慮して年齢を推測するようにしましょう。
猫が出産する年齢
メスの子ねこは、生後4~12か月ごろから、オスの子ねこは生後9~12か月ころから交尾、交配が可能になります。
また、繁殖のサイクルは通常年に2回で、春と秋に多いことから春子(はるご)と秋子(あきご)と呼ばれたりします。ねこは比較的妊娠しやすいと言われていますから、避妊手術や去勢施術は最初の発情期を迎える前の早いタイミングを見極める必要があります。
去勢のタイミング
オスとメスの去勢手術の時期についてですが、個々のねこの体調や成長の程度で施術時期は大きき変わります。一般的には6~9か月で実施されることが多いようです。自治体の中には、猫の避妊・去勢手術にかかる費用を補助してくれる制度があります。助成金または補助金の額は3,000円〜5,000円程度と、自治体によって異なりますので、お住いの地域の自治体で事前に確認してください。
ペットの保険
ねこは元々単独で行動する動物ですから、他の動物から襲われないために自分の弱った姿を見せないという習性が残っています。そのため、ねこは症状を隠すという行動をとりますので、気が付いて動物病院に連れて行ったときには重症化しているといったことが多く、その分治療も大変になるケースがあります。
環境省が発表した資料によると、ねこの「シニア期」は約8~10歳とされています。シニア期は肥満や病気にかかりやすいため、シニア期になったら定期的に動物病院に行くなど、細かなケアが必要です。
動物の診療費は自由診療であるため全額自己負担です。それなりに大きな費用がかかってしまうのが現実です。大事な家族の一員としていつでも元気に過ごしてほしいものです。ねこは人間よりも早く年を取ります。そのためには、一緒にいるだけではわからない体調の変化に気づくことも大切です。また万一の病気やけがに備えて、ペット保険に加入することもお勧めします。
ねこちゃんの健康管理に
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